私たち同級生は今年還暦を迎える。
そろそろ定年なのだが、話を聞いていると、ご時世なのか、定年延長をする人が多いみたい。
長年、地元で働いている人、都会に出て出世している人、公務員、主婦、私のような自営業の人、親の介護をしている人、既に孫が3人もいる人,、等々。
現在は、それぞれの人が、がさまざまな立場にある。
上でも下でも、世代の違う人と話をする際には、それなりに、気を遣うものなのだが、同級生はいい!
肩肘張ることなく、全く普通に、自然に話ができる。
めでたく還暦を迎えるということで、来年のお正月に「還暦を祝う同窓会をしよう!」ということになり、
私はその幹事をしている。
幹事には男性数名と女性数名がいて、「時代なのですね」LINEで同窓会グループを作って、そこで、あれこれやりとりをしている。
まあ、便利な時代になったものだ(笑)
先日のこと、昼ご飯を食べようと、ある店に入った。
オーダーをしてから、トイレに立ち、席に戻っていたら、私の顔を「じっ!」と見ている女性と目が合った。
そのときのリアクションが「エッ?」と放心したような状態に、私には見えた。
私の席は、その女性を背にしたカウンター席だった。
席に座り、
「なんだったんだろう?」
「エッ?」
「ひょっとして・・・」
「・・さん」
「最近、・・さんとは、LINEで何度もやりとりはしているのだが、もう何十年も会っていないので、よく顔がわからない」
「それでも、あのリアクションは、俺に気がついたのか」
「向こうも、何十年ぶりだから、ひょっとして・・君?」って思っているのかも?。
「・・さんだったら、声をかけないと失礼にあたるし・・・・・
でも、間違っていたら・・・うーん、どうしよう?」
「声をかけてみようか、どうしよう?」
その女性が友達どうしで来られていたら、
「すみません、ひょっとして・・さんじゃないですか?」と声をかけれたかもしれないが、
ご主人と来られていたので、そこまでは踏み込めなかった。
私は背後にその女性の存在を感じながら、ソワソワしながら食事をして店を後にした。
店を出た後、「やっぱり・・さんだったのではないか」という思いが強くなっていった。
それから、その女性に連絡する機会があったのだが、そのことには敢えて触れなかった。
近々に打ち合わせで会うので、その時にわかる。
会ったときに、お互い「あーやっぱり、あのときの・・・」となるのか、どうか、
それも楽しみ!
もしくは、偶然会った時、私はボサボサの頭をしていたので(その後、髪を切りイメチェンしている)笑
私が、たとえ・・さんだとわかったとしても、「あー世の中にはよく似た人がいるんだね!」と、そのまま「スッとぼけていようかな」とも考えている。
けれども、実際には私の性分からして、「あーやっぱり・・さんでしたね」「あの時は失礼しました」
ということになるのだろうけれど。
何れにしても、次回会うのが楽しみ!