新大阪から地下鉄に乗り心斎橋まで行き乗り換え。
心斎橋駅で下車すると、一見して永ちゃんファンとわかる人たちがたくさんいた。
ここからドームまでは、この人たちについていけば行ける。
ドームに着くと、既にたくさんのファンであふれていた。
どこからか聞こえてくる「永ちゃんコール!」
入場ゲートを前に、このために買ったスマホを開き、チケットのQRコードを出す。
ゲートでその自分の名前の入ったQRコードをかざし、免許証を提示して本人に間違いないことが確認され、バッグのチェック、飲酒のチェックを受けて、問題なければ入場できる。
入場券の購入がネットになろうが、電子チケットになろうが、いつも必ず記念の入場券を用意してくれている。
その永ちゃんのファン思いの姿勢がうれしい!
おまけに今回はプレミアムSS席を購入していたので、今回のコンサートのロゴ入りタオルと、バッジ、ステッカーがもらえた。
ドームの中に入り、自分の席を探す。
さすがに広い。
どこだ?どこだ?と、歩き回り見つけた。
席につくと、背もたれに何か掛けてあった。
説明書を読んでみると、無線制御型リストバンドライトと書いてあり、腕か拳に巻いて、ひとりひとりが照明演出のお手伝いをすることになるという、
「何やら面白そう!」
開演30分~40分ぐらい前から、スタンドのあちこちから、アリーナのあちこちから
「永ちゃん」コールが湧きあがる。
スタンドでは大きなウェーブが起きた。
それをアリーナ席の人たちが立ち上がり、拍手で歓迎すると、そのウェーブは二度、三度と起きた。
「これは楽しい!」
「ドームならでは!」だろう。
永ちゃんコールはどんどんボルテージが上がり、永ちゃんの登場で最高潮を迎える。
オープニングで、みんなが腕に、拳に巻いたリストバンドが緑色に光りとてもきれい。
まるで蛍の舞を見ているようだった!
今回のドーム公演では、サプライズで娘さん洋子とのデュエットがあった。
これがまた、永ちゃんに負けず劣らず、凄い声量の持ち主でパワフルだった。
メンバー紹介の時、いなかったのも愛嬌、度胸満点というところだろう。
さすが永ちゃんの娘さん、ただ者ではない!
永ちゃんの娘さんを見つめるまなざしは、「お父さんの優しい目」そのものだったように思えた。
若い頃の永ちゃんは、コンサートの途中でしゃべることはほとんどなかった。
でも今は違う。
今回も、今から40年前に「成り上がり」矢沢永吉激論集を出版した時の、糸井重里との秘話、
アメリカに渡り、ミュージシャンの上手さに圧倒された話等、
いろいろな話をしてくれた。
そんな話を聞くのもまた楽しい。
みんなもそうだと思うけど、
自分自身「本当にこれでいいのか?」
自問自答しながら、ここまで懸命にやってきた。
音楽に、仲間に、ファンのみなさんに感謝の気持ちで一杯です。
「みなさん、ありがとうございます!」
永ちゃんの感謝の気持ちが伝わってくる。
まわりを見渡すと、私と同じぐらいの年だろうと思われる、真っ白なスーツできめた夫婦がいる。
「この夫婦も若い頃から、もう何十年も来ているんだろうなあ!」
「どんな人生を歩んできたんだろう」
ふとそんな思いが脳裏を過ぎる。
その横には、見たところ、おおよそ永ちゃんとは縁がなさそうな普通の格好をしたおじさんが、失礼(笑)、永ちゃんコールを上げるでもなく、手を突き上げるでもなく、ただ、手拍子を取りながら、永ちゃんが歌う姿を見つめている。
「なにか、感じるものがあるんだろうなあ!」
その隣では、若い人たちが元気いっぱい「永ちゃん」コールを張り上げている。
みんないろいろあるんだろうけれど、1年に1回、こうして永ちゃんに会いにくる。
それが楽しみなのだ。
そして、
「永ちゃん、目いっぱいシャウトしてるなあ!」
「俺たちも頑張るよ!」
そんな気持ちになれるのだ。
オープニングからラストまで、もう汗びっしょり、でも、とても爽快な気分。
「帰りにみんなビール飲んで帰ろうねぇー!」
永ちゃんが呼びかける。
帰りの新幹線、
ビール片手に弁当をほお張りながら、
「あの曲は良かったね!」
「あの演出は良かったね!」
一緒に行った姉と話すのがまた楽しい!
「永ちゃん、また来年会いに来るよ!」
「ありがとう!」