先日テレビを見ていると、若い社員と上司とが「理解し合えない、そこにはギャップがある」というような話をしていた。
まあ、似たような話はいつの時代にもあるものだ。
私が20代半ばの頃、えーと、今から35年ほど前のことになるな(笑)。
当時の中高年の方たちは「最近の若者は理解できない」「今までの人類とは違うのではないか」ということで、若者たちのことを「新人類」と呼んだ(笑)。
その番組では、若い社員の側から、あるいは上司の側からと、なんやかんやと話していたが、聞いていて思うところがいくつかあった。
これは、上司からの話
若い部下に仕事を頼むと「今は忙しいのでできません、来週になります」と、はっきり言われるらしい。
私は「えーそうなの、それはよくないのでは」と思った。
たとえそうであっても、上司からの指示であれば「なんとかしますと答えるべきでは」と思った。
こいつはやる気がないなんて思われても困るし(笑)・・・・・
いや、でも、わたしも結構はっきりものを言っていたから、若い時はそう答えていたかも(笑)。
このことを、私の20歳の娘に話すと
「それがどうしたの」
「忙しいのだから、できない、来週ならできます」と言っただけのことでしょう。
「それがなにか?」
って感じだった。
なるほど、そう言われればそうだな(⌒∇⌒)
出来もしないことを安請け合いするよりも「今はできません」「来週ならできます」と答えるほうが、
自然のことなのかなと思えた。
これは、若い社員からの話
「休日に連絡してくるのはやめてほしい」とのこと。
休日に上司からメールやLINEが入ってきても「無視」しているとのこと。
これは若い社員の言うとおり。
休みの日に連絡を入れるのはよくない。
それが、緊急を要するもので「どうしてもすぐに連絡しなければならない」ということであれば、それはしかたがない。
連絡相手の若い社員にに「休みの日に誠に申しわけない」「どうしても伝えなければならないことが出てきたので、連絡させていただいた」と丁重に断りをしてから、本題に入るべきだろう。
勤務時間中は会社で仕事をするが、仕事が終わり会社から一歩外へ出れば、もうそれはプライベートな世界であり、会社とは関係ない。
そこはキッチリと区別しなければならない。
休みの日に連絡が入ってくるというのは「現代ならでは」の面もあると思う。
私が若い頃は、現在のような携帯電話はなくて、せいぜいポケットベルぐらいだったので、わざわざポケットベルを鳴らして呼び出すようなことはしないし、ましてや、家の固定電話に電話してくるようなことはなかった。
しかしながら、現在は、メールやLINEで、簡単に連絡を入れることができるため、連絡をするというハードルが低くなり、気軽に入れられる環境にある。
けれども、だからといって、休みの日に連絡を入れるというのは慎むべきだろう。
余 談
「プライベートと仕事は、きっちり区別する」のは当然のことだが、私が若い頃は、現代の様子とはちょっと違い、会社での人間関係がそのままプライベートでも続いているような面があったように思う。
なんだかんだと理由をつけては飲み会をしたり、休日には社内コンペがあったり、草野球の試合があったりしたのであるが、私自身は、そういう行事に楽しみながら参加していた。
それが、今はゴルフをしていても、会社には内緒でしている「隠れゴルファー」が多いとのこと。
なぜなら、会社の上司に誘われたら困るからとのこと(笑)。
まあ、飲み会にしろ、ゴルフにしろ、若い社員があなたたちとはやりたくないというのであれば「そっ!」としておいてあげるべきだろう(⌒∇⌒)。
話をもとにもどそう。
私は、若者と上司の話を聞いていてちょっと寂しい気持ちを覚えた。
それは、今の若い社員とは合わないと言っている上司は40歳代とか50歳代の人たちだ。
と言うことは、私よりもまだ若い世代だ。
60歳前の人なら、若い時は「新人類」と呼ばれた人たちだ(⌒∇⌒)。
この人たちも若い時は「今の若いものは」とか、「俺たちの頃はな」なんて言われて、嫌な思いをしたことがあるのではなかろうか、それが、上司の立場になった今は、自分が若い社員に対してそのように言っているのだ。
まあ、社会に出て会社勤めが長くなり、立場が変われば、そういう気持ちになることもわからなくもないが・・・・・
若い社員と上司とでは、生きてきた時代も違うし、また、世の中は変化し続けている。
言ってみれば「ギャップがあって当然であり、合うわけがない」のだ。
お互いにそのことを自覚したうえで、相手のことを思いやりながら接した方がいいだろう。