洋風の家

現在、たくさんのハウスメーカーがあり、それぞれが、自社の工法、強度、デザイン等の特徴をPRして、一人でも多くのお客様に自社で建てていただこうと、懸命な販売活動を繰り広げています。

しかしながら、正直言って、多少なりとも建築の知識がある方ならともかく、そうでない人たちには、「なにがどう違うのか、何を基準に選べばよいのか」悩むところだと思われます。

「どこのメーカーに依頼するか」 決断のポイント

家を建てるということは、ご家族にとっては大事業になり、その大事業をどこのメーカー、工務店に託すか、重要な決断をすることになります。

その重要な決断をするためのポイントを2点お話いたします。

・大前提として、信頼できる会社であること。

工事期間中に倒産するようなことが起きれば、既に支払ったお金が返って来ない、工事が中断されるということが考えられます。(注文住宅の場合は「住宅完成保証制度」というものがありますが、「加入できるかどうか」、依頼する建築業者に確認する必要があります)。

・自分たちを担当する営業の人が信頼できるか

家が完成するまでには、プランニング・設計・見積もり・契約・融資の手続き・内外装等の仕様打合せ・地鎮祭・上棟・引き渡し等、多くの作業があります。

この一連の作業をスムーズに進めていく役目を果たすのが、お客様を担当する営業の方になります。

お客さんと営業の人が出会い、家が完成するまで、そのつき合いは半年、一年、長いときには、2年、3年に及ぶ時もあります。

その間、担当の営業の人とは何度も会い、時には、ご家族それぞれのご要望を聞かせていただいたり、また、融資の手続きの時など、お客様の年収がいくらで、他の借り入れがいくらあり、というような、通常、他人には話せないような突っ込んだ話をさせていただく場面も出てきます。

また、工事中、気になることがあり「そうではなくて、こうしてほしい」みたいな場面も出てきます。

そういう時に、「頼みやすく、私たちのことを親身になって考えてくれ、信頼できる人」

そんな営業の人に、「自身のマイホームの夢の実現を託せばいい」と思います。

「お客様のマイホームの夢の実現が楽しいものになるか、満足いくものになるか」は担当の営業にかかっているといっても過言ではないでしょう。

そんな営業の人をどうやって探せばいいのでしょう。

自分たちの夢を実現してくれるメーカー、担当者を探す

マイホームの夢を実現する時、いくつかの展示場を見て回られることでしょう。

一通り、見てまわり、その中から気になるメーカー、工務店を2社から3社に絞り込み、自分たちの要望を話し、それを図面化し、見積もりをしてもらいます。

その際、「自分たちの要望がしっかりと伝わり、図面に忠実に反映されているのかどうか」

また、「自分たちの不安、問いかけに、誠実にしっかりと回答してくれているか」

こういうやりとりを、繰り返しているうちに「この人、私たちの感性を理解してくれている、対応が良さそう、信頼できそう」ということが徐々に分かってくるものです。

そういう人を見つけて、お願いしてください。

決め手になるのは「人」です。

そんな出会いがあり、お客様のマイホームの夢の実現が楽しい満足いくものになることを願っています。

 

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エピソード

・土地の分譲開発業者が倒産したため、お客様の家の工事がストップした。

私が担当させていただいていたお客さまが、大型の分譲地の一画を購入され、建築をさせていただくことになり、着工して、基礎工事が完了する頃でした、この大規模分譲地を開発した業者が倒産してしまいました。

それにより、私の会社でけでなく、多くの会社の建築途中の工事がすべて止まってしまいました。

私のお客様は、「お子さんの入学のこともあり、なんとか3月末までには、完成して引き渡してくれなければ困る」という状況だったのですが、我々ハウスメーカーではどうすることもできず、ただ、「やきもきしながら」事の推移を見守り、その状況を報告するぐらいのことしかできませんでした。

それから、数か月経った頃、この大規模な分譲地をそのまま引き継いでくれる業者が見つかり、工事が再開することができました。

私のお客様の家も、なんとか3月末には完成させ、引き渡すことができ、ぎりぎりセーフ、ひと安心でした。

「まさか、こんなことが起きるとは」「この先どうなるんだろう?」

私も不安でしたが、それ以上にお客さんの不安は、相当大きなものだったと思われます。

 

・気持ちがすれ違ったまま、引き渡しを迎えてしまった。

そのお客様は、私のメーカーのコストパフォーマンスを評価し、来場して下さり、商談もスムーズに進み、契約、着工となり、工事も順調に進み、私とお客様の関係も良好そのものだった。

けれども、工事が完成まじかになり、仕上げの段階に入ったときに、ちょっとした行き違いが起きてしまった。

その時は、治まったのだが、次にまた同じようなことが起きてしまい、今度は前回のこともあり、私が感情的になってしまった。

そうすると、それまで良好だったお客様との関係が崩れ、嫌悪な雰囲気になってしまい、その関係は修復することなく、引き渡しを迎えた。

日頃から、打合せには細心の注意を払っていても、こういうことが起きてしまう。

このことを防ぐには、研修で習った「打合せの議事録を取り、その都度、署名、印鑑をもらっておく」ということになるのだが、そこまでのことは、していなかった。

誠に残念だが、本意ではない結果となってしまった。

 

以上、私の苦い経験をお話しました。

成功談、美談もたくさんある(笑)のですが、こういうお話のほうが、「参考にしていただけるのかな」と思いました。こういうことが起きないよう、気をつけてください。