私はたまに一人でプチ旅行を楽しむ。
旅行とは言っても私が住んでいる岡山から日帰りができる範囲で、京阪神や広島方面の名所に出かける。
「初めてのところを訪ねるワクワク感」「日常とは違う気分が味わえる」「一人で自由気ままに思うように行動できる」そんな楽しさが旅にはある。
ところが、今年の冬は寒さが厳しかったので、出かける気にもなれず、しばらくは家でおとなしくしていたのだが、だんだんと暖かくなってきたので、勇気を出して出かけることにした。
親父 ひとり旅
そう、50代も後半、60が近づいてくる身では、体力及び気力が衰えてきて、出かけることにも腰が重くなり、その重い腰を上げるには、ちょっとした勇気と「エイヤッ!」という思い切りが必要になってくるのだ(笑)。
そこで、昨日は「桜花賞」を観戦しようと阪神競馬場に出かけた。
阪神競馬場に行くのは初めてだったので「行く!」と決めてからは、だんだんと気持ちも盛り上がってきて、ワクワク感も出てきた。
いつもより朝早く起き、岡山駅に出て新幹線に乗り新神戸駅へ。
いつもは車を走らせながら見る街の景色が、高い所にある新幹線の窓から見ると、なんだか、いつもとは違う景色を見ているようで新鮮な気持ちになれる。
新神戸駅に着くと地下鉄に乗り換えて三宮へ、そこから阪急電車で阪神競馬場のある仁川へ向かう。
日頃、もっぱら移動は車でしている私にとっては、この地下鉄や電車に乗るという行為も新鮮で楽しい。
阪神競馬場には11時前に到着した。
桜花賞のスタートは3時40分なので、パドックで馬を見たり、競馬場の施設内を探索して歩いて回った。
パドックで見る馬は、手入れが行き届いていてピカピカに光り、惚れ惚れするほど美しい。
競馬場は言うまでもなく、とても広くて、移動するだけでもたいへん、増してや初めて来ているものだから、なにがどこにあるのかさっぱり分からず、歩き回って足が棒のようになる。
これ以上歩いても疲れるばかりなので、たまたま空いていた席に座りレースを楽しむことにする。
芝のグリーンが鮮やかでとてもきれいだ。
私のように一人で楽しんでいる人、若い男女のグループ、カップル、いろいろな人たちがたくさん来て、
「わー当たった!」「外れた」と、それそれ楽しんでいる。
さあ、桜花賞のスタートだ。
スタンドから湧き上がる大歓声。
向こう正面からのスタートだったので、スタート後の状況はスタンド前に設置されている大型スクリーンで確認する。
外回りから最後の直線、圧倒的一番人気の馬が抜け出す。「勝ったか」と思っていたところ、最後方に付けていた馬がものすごい勢いで飛んできて、そして並ぶ間もなく差し切った。
大外一気の鮮やかな差し切りだった。
勝ち馬のあまりにも強烈な次元の違うスピードに、その瞬間、会場は「えっ?なにが起こったの?」という雰囲気だったが、間もなく「これはもの凄い馬が出現したぞ!」という大歓声に変わった。
私は、その興奮がまだ冷めやらぬ中行われた表彰式を見てから帰途についた。
ちなみに、この日の私の戦績はというと、5レースに参戦して3レース的中した(たまたまです)(笑)。
ということもあり、私の懐は温まり、その足取りは軽かった。
美味しい駅弁
帰りの新幹線での楽しみは、なんといっても「駅弁」。それもこの「旅のにぎわい御膳」が美味しい。この弁当には、赤飯・タコが載せられた醤油飯・串カツ・玉子焼き・たこ焼き・牛肉煮・れんこん煮・里芋煮・海老煮・いかなごくぎ煮・焼鮭・・・等々、多くの種類の食べ物が、少量ずつ、所狭しと言わんばかりに、品良く入っているのだ。もちろん、この旅のにぎわい御膳の他にも美味しそうな種類の弁当がたくさんありますよ。
ということで、私は新大阪駅や新神戸駅に行った時、帰りには必ずこの弁当を買って食べるようにしている。作っているのは 淡路屋というお弁当屋さんだ(たくさんの種類のお弁当を並べてあるので、駅構内を歩いていたらすぐに見つけられると思います)。
ちなみに、お土産はこの「神戸ミルクチョコラングドシャ」家の娘はナッツ類にアレルギーがあるため、買えるお土産は限られてくるのだが、これも美味しい。チョコレートが好きなうちの家族には大好評です!(このラングドシャも両駅で売っています)。
至福のひととき
新幹線に乗り込み、早速楽しみにしている弁当を広げて、まずはビールを一杯「グイッ!」と飲む。
「あー美味しい!」幸せ気分。
出張で商談を終えた帰り、あるいはプライベートな時間を楽しんだ帰り、私はいつもこのパターンだ。
これをしたいがために、いくら駅に早く着いてレストランで食べる時間があっても我慢する。
まさに「至福のひととき」が味わえるのだ。
家に着いたのは8時過ぎ。携帯の万歩計は16000歩近い数字になっていた。
よく歩いたものだ。
楽しかったあー!