経済を活性化 転職・副業がしやすい社会に
リ・スキリング Reskilling とは、再び「スキルを身につける」「新しい知識や知らないことを学ぶ」こと。
国はリスキリングなど人への投資に5年間で1兆円を投じるという方針を打ち出しました。
具体的には、企業の人材育成に助成金を出したり、資格取得の講座を対象とする教育訓練給付などがあるとのことで、政府は今後、転職者を受け入れたり副業を認めたりする企業への支援策や、リスキリングに関する官民の指針も策定していくとのこと。
背 景
戦後、食糧も物資も建物も、なにもかも失った状況から復興する際には、物を作れば売れた、日本は好景気になり高度成長期を迎えた。
企業の売り上げは右肩上がりで、社員の給料も毎年上がっていく、年功序列で、会社に勤めている期間に応じて出世もしていくという好循環に入っていた。
会社は護送船団と言われ、仕事ができようができまいが、社員みんなを引き上げていった。
それができたのは、売り上げが十分に上がり、会社に余裕があったから。
そして、それに対して、不平を言うような人もいなかった。
なぜなら、同じようにみんなの給料が上がっていたのだから。
しかしながら、ひと通り物が行き渡ると売れなくなり、会社の売り上げも簡単には上がらなくなった。
また、少子化で人口は減る、海外の国との競争もある、デジタル化等で、一層、厳しい状況になってきた。
長い間、日本の形であった年功序列、護送船団というやり方では立ち行かなくなってきて、そのやり方を見直さなければならなくなってきた。
そこで、政府はリスキリングの方針を打ち出し、スキルアップ、転職、副業等を促し、経済の活性化を図ろうとしている。
スキルを身につけキャリアアップ
現代の世に求められることは、新しい価値を生み出す、独創的なアイデアを出す、新たな分野を開拓する、というところでしょうか。
それを実現するためには、個人も会社も柔軟な発想が必要になります。
個人であれば、自分に足りないものは何か、こういうものを身につけたらいいのではないかと、勉強したり資格を取ってスキルアップを図る。
新しい仕事に挑戦して、他の世界を知ることで、視野を広げる
それは、転職でもいいし、会社内で、全く違う分野の仕事をしてみるのもいいでしょう。
副業をしてみるのもいいでしょう。
新しいことを始めるというのは、何も仕事においてだけではなく、趣味でもいいと思う。
これらのことは、柔軟な発想に繋がり、新たなアイデアや仕事を生み出す事に繋がっていくことになると思う。
社員は仕事をして給料を受け取るのだから、自分に投資して、自分を磨き、その道のスペシャリストに、プロフェッショナルにならなければならない。
働きやすい環境作り 正当な評価
そして、会社はそういった新たなアイデアや新たな仕事が生み出しやすい環境作りに努めなければならない。
具体的には、上司と部下というような上下関係ではなく、自由闊達な意見交換ができる風通しのよい環境であったり、努力して成果を上げている社員に対しては、正当な評価をしてあげて、給料も上げてあげなければいけない。
職場環境も、社員がリラックスして働けるような環境作りが必要だろう。
それは、働く場所だったり、休日や勤務時間だったり、リラックスできるオフィスだったり、社員が働きやすい環境を考えなければならない。
個人が努力をして成果を上げているにも関わらず、今の会社では正当な評価が受けられないとなれば、自分を評価してくれる会社に転職することも考えた方がいいだろう。 先輩より少ないボーナスに抗議
国内外で競争が激化している現在、個人も会社も生き残っていくためには、たゆまぬ努力が必要になるだろう。
あとがき
私が就職したのは昭和57年だった。
その後、私は5回転職をしたのだが、その頃は、就職したら定年まで勤めるというのが当たり前のような時代で、転職をするのは悪いことのように見られていたので、私のような例は異例だったと言える。
それが今や、国が転職や副業を勧めるような時代になったのだ。
いやはや「時代は変わるものだなあ」と実感している。
私が転職をする際、私には、これから政府が進めて行こうとしている「リスキリング」の考えがあった。
私の考えは30年ほど早過ぎた(⌒∇⌒)