娘と「しまなみ海道をサイクリング」してきた。昨年、息子と来て「爽快な気分が味わえた」ので今回は娘を連れて来た。
サイクリングと言っても、日頃、ママチャリで近くのコンビニに買い物に行くぐらいしか自転車に乗らない私が、全行程の70kmも走れるわけがない。
適当な距離を走り「海の上を走る爽快感」が味わえればそれで十分なのだ。ということで、
「私は、パンフレットにも紹介されていない独自のショートコースを創りだしました」(笑)。
楽々半日サイクリング ショートコース
そのルートは、レンタサイクル拠点である生口島の「瀬戸田サンセットビーチ」をスタートして、「多々羅大橋」を渡り、大三島にある道の駅「多々羅しまなみ公園」まで行き、折り返し帰ってくるというものです。
片道、約5.6km、 往復 11.2kmの半日コースです。
私の場合は、岡山市内の家を朝の9時30分頃に出発して、このルートをゆっくりと走り十分に楽しんだ後、夕方には家に帰っていました。
この半日コースなら、時間に余裕を持って、日帰りできました。
オリジナル ショートコースをご案内しましょう!
先ずは車で、このルートの出発点で、レンタサイクルのある瀬戸田サンセットビーチを目指します。
車で、尾道ICから西瀬戸自動車道を走り、新尾道大橋を渡り、向島を縦断、それから因島大橋を渡り、因島を縦断します。この二つの橋を渡るときも、車の両側の窓から眼下に海が一望でき、爽快な気分が味わえます。
因島から生口島橋を渡り生口島北ICで下ります。下りるとすぐに北に向けて走り生口島の海岸線を約半周すると「瀬戸田サンセットビーチ」(しまなみレモンビーチ)に到着します。生口島北IC~瀬戸田サンセットビーチまで約10kmです。駐車場(100台)は無料です。
ここでレンタサイクルを借りていよいよ「しまなみ海道サイクリング」のスタートです。レンタサイクルはいろいろな種類の自転車があり、その中から自分が気に入った自転車を選べますよ。料金は、私が借りたロードバイクで1,000円でした。(時間内に借りたところに返却する場合です)。それに+保証料1,000円が必要になりますが、この保証料は何もなければ返却時に返していただけます。
瀬戸田サンセットビーチは、美しい夕日を見ることができ、その砂浜の長さは800mあります。海浜スポーツ公園になっていて、レンタサイクル、シーカヤック、キャンプ、海水浴等が楽しめます。海水浴場は日本の名海水浴場88選にも選ばれているそうです。
しまなみ海道 サイクリング スタート
瀬戸田サンセットビーチを出発、海岸線沿いに南下して「多々羅大橋」を目指します。潮の香りがして風がとても気持ちいいです。自転車を停めて岸壁から海を覗き込むと透き通った海が見えます。
サンセットビーチから約2.2kmぐらい走ると左手にレモン谷が見えます。ここから多々羅大橋の入口までは、登り坂が続きますすので、けっこうしんどいです。上り口にはトイレもあります。
昨年初めて来た時、しまなみ海道を走るということは、「フラットな道をスーと走るのだろう」と勝手にイメージしていた私は、多々羅大橋を見上げて「えーあそこまで登るの」とその甘さを思い知らされることになりました。登りきると確かにフラットにはなりますが・・・・・。
ある程度登ると、途中にはレモンベンチが置いてあり休憩できまう。目の前に見える多々羅大橋を見ながらひと息入れるのもいいでしょう。この生口島はレモン発祥の地ということで、周囲にはレモン畑が拡がっています。
ひと息入れたところで出発しましょう。橋の入口まではあと少し、頑張ってペダルを漕ぎましょう。
多々良大橋の下をくぐり登りきると休憩所があります。この休憩所は多々羅大橋入口の南側に位置していて、迫力ある橋の全景を縦に見ることができます。
多々良大橋を自転車で渡る
さあ、いよいよ橋を渡るときが来ました。二度目なんだけれど、またあの爽快な気分が味わえるなんて、ワクワクドキドキ胸が高鳴ります。入口をゲートイン。自転車で渡るのは無料です。
多々羅大橋の鳴き龍
渡り始めるとすぐに「多々羅大橋の鳴き龍」という看板があります。この主塔の下で手を叩くと音が共鳴しながら登っていくと書いてあります。試しにやってみると「本当、これは凄い、見事に共鳴して大きな音が響きます」。
案内板の横には、この音を体感できるよう「拍子木」が置いてあり、これを「カチーン!」と叩くと音が共鳴しながら登っていき「バッキーン!」という迫力ある大きな音が響きます。「本当に龍のように音が登っていくみたい」。おもしろいので、娘とふたりで何回も拍子木を叩いては喜んでいました。童心に返れますよ!ぜひお試しくださいね。
見渡す限りのオーシャンビュー
鳴き龍を楽しんだ後、ゆっくりと自転車を走らせるといよいよ見渡す限りのオーシャンビューが目の前に広がります。その遠く彼方には島々も見える。吹く風は肌に気持ちよく、涼しくてとても気持ちがいい。
このしまなみ海道が「サイクリストの聖地」と言われ、海外からも多くのサイクリストが集うことがわかるような気がします。それだけ魅力的なところだと思います。実際に外国人の方も多く、すれ違う時、日本語で交わす「こんにちは」がとても感じがいいです。
橋の真ん中あたりまできたところで、行き交うサイクリストの邪魔にならないように、端っこに自転車を停めてカメラを構えます。どの角度から見ても素晴らしい景色です。
真下の海を見ると足がすくむぐらいですから、かなり高いところにいることがよくわかります。多々羅大橋の全長は1.480mと長く国内最長の斜張橋だそうです。
橋を渡る途中に広島県と愛媛県の県境があり、愛媛県に入っていきます。
橋を渡りきると下りが続きます。スピードが出過ぎないようにブレーキを適度にかけながらゆっくり下りてくださいね。
下りたところは大三島になります。ここには道の駅多々羅しまなみ公園があります。
多々羅しまなみ公園
ここからは多々羅大橋の全貌を眺めることができ、主塔の上部から放射状に張られたワイヤーがくっきりと見えその姿はとても美しいです。
この公園には「サイクリストの聖地の碑」があります。多々羅大橋をバックに「碑」の写真を撮れますよ。
道の駅では食事もできますが、「海の幸を」という趣旨は理解できるのですが、刺身定食のようなものが中心で、「軽く食べようか」という人はちょっと困りますね。外に軽食コーナーもありますが、メニューが少なくて、食べるものがなく困りました。
うどん・ラーメン・焼きそばとかそんな「簡単に食べられるメニューも増やしてもらいたい」ですね。
「次に来るときはサンドイッチでも持ってきた方がいいね」と娘と話しました。
折り返し、来た道を走りサンセットビーチを目指す
公園でゆっくり休んだところで出発です。来た道をそのまま帰ります。また橋の高さまでひたすら登ります。だんだんと疲れてきた私と娘は坂の途中から、自転車から降りて歩き始めました。
やっとのことで橋の入口まで来てゲートイン、そこからはまた来た時と同じ景色を眺めながら、潮風に吹かれ最高の気分が味わえます。「このまま渡りきるのが名残惜しいけれど、また来ればいいや」と自分に言い聞かせ多々羅大橋を後にしました。
渡りきると、朝、エッチラ、コッチラ登ってきた坂をスイスイ下っていく。適度にブレーキをかけてスピードを抑えてくださいね。
途中、私たちが子供の頃テレビで見ていた「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったといわれている「ひょうたん島」があります。この島を左手に見ながらサンセットビーチまで帰って行きます。
ゴール
サンセットビーチに到着、自転車を返却して受付に行くと、保証料の1,000円を返してもらえます。
片道約5.6km、往復で約11.2km。
全行程を走ると片道約70kmあるということなので、そのおよそ12分の1だ。
けれども、「十分にしまなみ海道のサイクリングを満喫することができ、最高の気分が味わえました」。
また来たい!
尾道方面に帰るには、瀬戸田サンセットビーチを出て南下します。もちろん来た道を引き返しても大丈夫ですよ。海岸線沿いを走り、来るときに下りた生口島北ICから西瀬戸自動車道に入ります。瀬戸田サンセットビーチからICまでは約11kmです。これで、生口島を一周したことになりますね。
車を走らせながら見える景色もいいですよ。
お疲れ様でした。
何とも言えない心地良い疲れですね。