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昨年の9月に、ガラケイからスマホに変えて半年が経った。

もともと、私は、片方の目を白内障の手術をしているので、あのスマホの流れる画面を見ると気分が悪くなるので、スマホに変える気はなかった。

けれども、時代の流れは感じざるを得ず、プライベートでも仕事でも、だんだんと不便さを感じるようにはなっていた。

昨年の9月、それまで使っていたガラケイをスマホに変えないといけない事態が起きた。

毎年欠かさず観に行っている「永ちゃんのコンサート」が、今年から「電子チケットを導入します」ということになったのだ。

それは、あらかじめネットで申し込んでおいて、コンサートの1週間ほど前に、QRコードが配信されるので、それを携帯にダウンロードして、入場の際に、かざして入るというものだった。

えー、どうしよう?

俺のガラケイでできるのかな?

不安は的中し、うまくできない。

コンサートまであと6日ほど、

もう考えている間はない。

私は、すぐにドコモショップに行き、スマホに変えたのだった。

 

それから、先ず広島にいる息子に「スマホに変えた」ことを伝えると、「LINEのIDを教えて」ときた。

「どうやるんだ?」 とその方法を教えてもらい、息子との会話が始まった。

家にいる娘とも「使い方教えて!」みたいな会話も増えた。

 

それから、LINEを見ていると、今まで関わってきた多くの人たちの名前が出てくるではないか。

その中から、先ず、大学時代の友達たちに「久しぶり、今度、スマホを始めました」というメッセージを送った。

 

何度かやりとりをしているうち、今度、大阪に集まって「飲み会をするので、おまえも出てこないか」ということになり、30数年ぶりに旧交を温めることとなった。

 

遠く離れている、高校の時の友達たちにもLINEをして、懐かしい話をするようになった。

 

ちょうど、時を同じくして、来年還暦を迎える同窓会の幹事になった。

そうすると、「中学校同窓会のLINEグループがあるから参加して」ということになり、これまた、数十年ぶりに会話をするようになった。

連絡事項等、発信すれば簡単にみんなに伝わるので、これは便利。

 

それとは別に、中学校時代の友達にもLINEをして、久しぶりに会い、飲みに行ったりもした。

 

そんなこんなでスマホに変えたことで、私自身の世界が「劇的に広がった!」のだった。

 

それはすべて「永ちゃんのおかげ!」なのだ。

 

あのとき、電子チケットになっていなかったら、私は未だに、ガラケイを愛用していただろう。

そして、上記のような出来事は起きていなかっただろう。

 

スマホに変えることで、こんなに世界が広がるなんて、想像もしていなかった。