3月は旅立ちの季節ですね。
別れの寂しさもあるけれど、これから新たな道へ進んで行く希望、期待、出会いの楽しみもありますよね。
来年、還暦を迎える年齢になった私にも、今まで、いろいろな旅立ちがあった。
なかでも、今から40年ほど前の、高校を卒業する時の旅立ちのことは鮮明に覚えている。
それまで、中学校、高校と同じ道を歩んできた友達とも、ここでは道が分かれた。
就職する人、進学する人、故郷を後にする人、
人それぞれのスタートがあった。
私の場合は、生まれて初めて親元を離れ、名古屋の大学へ進学したのだけれども、
今振り返っても、「これからどんなことが始まるのだろう!」みたいな期待感、ワクワク感いっぱいで、
寂しさとか不安とかは、ぜんぜんなかったように思う
その先に、どんなことが待ち受けているのかなんて、想像もつかないから飛び込んでいける、
それが「若さ」の特権だろう!
実際に、下宿へ入るなり早々、他県から来た連中と意気投合して、酒盛りをして大騒ぎ、大失態を演じて、大家さんにこっぴどく叱られたり、
初めて洗濯をする時、「あれ?洗濯槽に水が溜まらない、どうすればいいの?」みたいな、笑い話もいっぱい起きたのだった。笑
あの18歳の眩しいような春、
その時、流れていたのが、キャンディーズの「微笑みがえし」だった。
キャンディーズの三人は、
「普通の女の子にもどりたい!」と言って、
この曲を最後に解散したのだけれど、
この歌のなかに、
あの三叉路で 軽く手を振り
私たち お別れなんですよ
三歩目からは それぞれの道
私たち 歩いて行くんですね
歩いて行くんですね
という歌詞が、当時の私たちの旅立ちに重なっていて、強く印象に残っている。
私は、毎年この時季になるとこの曲が聴きたくなり、CDを引っ張り出してきては聴いている。
そうすると、18歳の時の旅立ち、あの新鮮な気持ち、ワクワク感が、体の中に蘇ってくる。
いくつになっても、「あの時のワクワク感を忘れないようにしたい!」と思っている。