転職を考える時    

給料が安い、評価が低い、仕事が面白くない、人間関係に悩む、上司と合わない、社風が合わない、将来が見えない等々、「このままこの会社にずっと勤めていてもいいのだろうか」と悩む時って、誰にでもありますよね。

転職すれば、新たな道が開けるかも、新たな可能性が生まれるかもと、考える時ってありますよね。

私も若い頃は、働きながら、よくそんなことを考えていたものです。
もっと給料が高くて、いい会社はないかと(笑)

ただ考えてはみるものの、実際に転職をするとなると、たいへんなので、なかなか実行するまでには至りませんが。

それでも私は32歳の時に、約10年間勤めた会社を思い切って辞めて転職しました。

勤めていた会社の仕事は自分に合っていたし、その会社の社風も肌に合っていましたが、それで「将来が見えない」と思い、転職することにしました。

転職を決断するまでの経緯

私が転職の決断をするまでの経緯を記します。
現在、転職しようかどうしようかと考えておられる人の参考にしていただければ幸いです。

私は大学を卒業して最初に勤めた会社は5か月で辞めました。
ろくに就職活動もせず、父親のコネで就職したのですが、その会社では、飛び込みセールスや電話セールス等があったので「これは無理」と早々に辞めました。
というより、私にはできなかった。

その後、職業安定所で職探しをして、ある中堅メーカーに就職することができました。
これはラッキーだったと思います。

地方の営業所で採用されたのですが、3年ほどたった頃、大阪支社に転勤になりました。
大阪では地方では経験できないような仕事が経験出来て、毎日が刺激的でした。

この会社での仕事は私にも合い、社風も合っていました。

世の中はバブル景気に突入して、それはもう毎日がお祭り騒ぎのような時代でした。

私も、このまま奈良にでもマンションを買って、ずっと大阪で働いて行こうと思っていました。

ところが、人生とは順調には行かないものです。

大阪に来て2年ぐらい経った頃、体を壊してしまいました。

アレルギー性の病気だったので、大阪の水が合わなかったのか?」、実家にいた時は、そんなことはなかったので、地実家に帰り、寝込んでいました。

自宅に戻り3か月ぐらい経った頃、「なんとか仕事に戻れるかな」という状態にはなったのですが、大阪に出て行くと、また悪くなるだろうなと思い、悩んだ結果、退職を申し出ることにしました。

そうすると、会社は「大阪で頑張ってくれたのだから」と、自宅から通える営業所に戻してくれることになりました。
ありがたかったですね。

地方の営業所に戻り3年ぐらい経つと、体の方も良くなりました。

将来が見えない

その頃は、営業所を任されるぐらいにはなっていましたが、私は、将来のことを考えるようになりました」

「このままこの会社にいても・・・・・」

私が勤めていた会社は、中堅の照明器具メーカーで、主に大型施設のシステムの照明を作っていて、私はその会社で営業をしていました。

大型施設というと、ホテルとか商業施設等になり、それらの仕事は都会には多くありますが、地方にはあまりありませんでした。

地方の営業所で採用された私でしたが、大阪で3年ほど働いていた私は、都会ならではの仕事の醍醐味や面白さを経験しました。

それが、地方の営業所に帰ると、そういった仕事はほとんどありませんでした。

私はだんだんと仕事が面白くないと思うようになりました。

また都会向きの仕事の内容から、地方には営業所は必要ないのではと、考えるようにもなっていました。

私は思い悩みました。

これが「あと5年で定年ということなら、我慢して勤めあげるだろう」

だが、その時私はまだ32歳、仕事や社会のことがわかってきて、これからという時に、この面白くない状況ではちょっと寂しい。

私は転職を決断しました。

上司に申し出ると、それなら、大阪に出て来いと言われましたが、

「また体を壊すのではないか」という心配があり、お断りしました。

その時は、その会社に勤めながら、次の会社を決めていました。

まとめ

まだ若くて大阪勤務で勢いよく仕事をしていた時、体を壊さなければ、そのまま一生、その会社に勤めていたかもしれません。
人生とは、どう展開していくか、わからないものですね。

あの時、私は転職を決断しましたが、会社に残るという決断をする人もいることでしょう。

それは、人それぞれ考え方が違うので、どちらの判断も尊重されるべきでしょう。

何れにしても「後悔することがないようにすればいい」と思います。

私は現在、定年退職を迎えるような年齢になりました。
転職をしたのは、今から30年ぐらい前の事、
私は「あの時、転職して良かった」と思っています。