年齢は若い方が転職しやすい
私は現在は自営で不動産業をしていますが、ここに至るまでには22歳で就職してから5回転職を経験しました。
転職を重ねた理由はそれなりにあるのですが、ここでは、転職する際に、その時々の年齢がどう影響したかを記してみます。
職種はすべて営業職です。
・22歳 就職 半年足らずで退職
飛び込み営業や電話セールスがあり、私には無理、できないと早々に辞めました。
次の仕事は決まっておらず、退職してから探しました。
・23歳 転職
退職後、仕事を探しにハローワークに通い、ある照明器具メーカーに中途採用をされることになりました。
まだ新卒と変わらない年齢だったので、あまり苦労することもなく、次の仕事に就くことができたように思います、入社が決まって研修を受けていた時に「まだ君は若く、新卒と変わらないので頑張れ」みたいなことを言われたことを覚えています。
その会社には、約10年ぐらい勤めたのですが将来のことを考え、在職中に次の仕事を見つけて転職することにしました。
その時の私の年齢は32歳でした。
この頃の求人は「27歳~30歳まで」という条件が多かったように思いますが、この時も比較的スムーズに仕事を見つけることができたように思います。
中途入社の難しさに直面
・32歳 転職
比較的スムーズに新しい仕事を見つけることはできたのですが、23歳での最初の転職の時とは違い、次のような難しさを感じました。
上司が自分よりも年下で、私自身の変なプライド?が邪魔して、やりにくさを感じる。
前の会社では、それなりに評価されて昇進もしていたので、そのプライドが邪魔になったと思います。
今振り返ってみれば、まだ若かったし、そのあたりの気持ちの切り替えができなかったように思います。
また、それまで勤めていた会社とは社風が全然違っていて合わなかったなど、中途で入社することの難しさを感じました。
前の会社の仕事や社風は自分にマッチしていたし、いい思い出もたくさんあったので、余計にそう感じました。
これが、新卒でこの会社に入っていたのなら、それらのことは感じなかったのかもしれません。
結局、この会社には馴染めず「このままこの会社に勤めていても、日の目を見ることはないだろうなあ」と思い、4年半勤めて辞めました。
一応、次にする仕事は決めていました。
・37歳 転職
この時は、初めて子供が生まれたことと、新築していた家の完成時期が重なりました。
普通は、こういう時には転職なんてしませんよね(笑)
この会社は、外資系の補修材のメーカーに入りましたが(半分自営のような、完全な歩合制みたいな感じだった)、飛び込みの営業等が主体だったので、半年足らずで退職しました。
次の仕事は決まっていませんでした。
職探しに苦戦
・37歳 転職
再びハローワークに通い仕事を探し始めたのですが、求人は30歳ぐらいまでと条件がついているものが多く、なかなか見つかりませんでした。
二社ほど面接にも行きましたが、不採用でした。
この時は、それまでの転職の時とは違い、苦戦を強いられました。
確かこの時は、半年ぐらい無職だったと記憶しています。
業種によっては、ある程度年齢を重ねたほうがよい仕事もある
「やはり37歳にもなると転職も難しいなあ」と実感させられました。
ただ、業種によっては35歳ぐらいまでの募集をしているところもありました。
それは、住宅会社の営業や不動産販売の営業でした。
私は照明器具のメーカーの営業をしていた時に、得意先であるハウスメーカーの営業の方と接する機会があったのですが、「家を売るのは難しいだろうなあ」「私には到底無理」と思えました。
けれども、年齢を重ね、営業の経験を積んできた今なら「できるかも」と思えるようになっていました。
こういう営業は、ある程度年齢を重ねていた方が、重みにもなるだろうし。
そこで、まず大手の不動産会社を受けたのですが、あえなく不採用となり、次に受けた住宅会社に採用されることになりました。
それから、その会社には11年間お世話になりましたが、将来のことを考え「最後は自分で思うようにやってみよう!」と退職を決意して独立しました。
私が49歳の時のことです。
起業するなら、気力、体力があるうちに
私は在職中に「将来、役に立つことがあるかも」と、宅地建物取引士の資格を取得していました。
会社に勤めている間は、なかなか自分が思い描いている通りには動けないものです。
49歳になっていた私は、「最後は自分が思うとおりにやってみよう!」と思い、独立を決意しました。
今ならまだ「新しいことを始められるかも」と思いました。
私は現在63歳になりました。
独立して丸14年が経ち、どうにかこうにかやって来られました。
ただ、今振り返って思うのは、独立するのなら「もう少し早くやればよかったかな」と思っています。
まとめ
私が就職したのは昭和57年でした。
その頃は、一度就職すると、その会社に定年まで勤めあげるというのが普通でしたから、私のように何度も転職を重ねるのは異例だったといえるでしょう。
けれども、近年では、転職することに以前ほどの抵抗はないでしょうし、今や、会社が副業を勧めるような時代になったのですから、世の中というものは変わるものだなとつくづく実感しています。
ただ、転職をするのであれば、やはり若い時の方がよいでしょうね。
若い時なら、新たな仕事に挑戦する意欲も強いし、新たな環境に入っていきやすい、馴染みやすいでしょうから。
何れにしても、自分が思うように、生きたいように、やりたいことをやるのが一番いいでしょうね。