転職に失敗しないために 中途入社の難しさ 転職する際の心構え 

現在、私は定年を迎えるような年齢になりました。
実際には、49歳の時に脱サラして独立したので、私には定年はありませんが。、一応、そんな年になっているということです。

私は49歳で独立するまでは、いくつかの会社でサラリーマンをやっていました。
いくつかの会社でと記している通り、何度かの転職を経験しました。

現在では、転職することも珍しいことではありませんが、私が就職した昭和の頃は、一つの会社に定年まで勤めあげるというのが当たり前のような時代でした。

そんな風潮の中で何度か転職を経験してきた私は、異質の存在だったとも言えます。

ここでは、そんな私が経験してきた転職したからこそわかった、その難しさについて記します。

現在、転職を考えられておられる方の参考にしていただければ幸いです。

約10年勤めた会社を辞めて転職

私は大学を卒業して、最初に就職した会社は5か月で辞め、次に入った会社には約10年間勤めて転職をすることにしました。

その時、私は32歳になっていました。

転職先は中堅のメーカーで、新たに私が住んでいる地方都市に営業所を出すので、営業マンを募集していて、それに応募して採用されることになりました。
この会社への就職が決まってから、勤めている会社に退職を申し出ました。

当時は、中途採用でも27歳ぐらいまで、というのが多かったので、32歳という年齢では、かなり不利で、また都会のように求人が多くはなく、選択肢も限られました

そんな状況下で、この会社に転職できたことは、ラッキーだったかもしれません。

なんとか仕事をみつけて働き出した私ですが、実際に転職したからこそわかる中途入社の難しさがありました。

自負、変なプライドが邪魔をした

転職をした時、私は32歳になっていた。
前職での地位は、営業所長だったが、もちろん転職先では実績がないので、ただの平社員からのスタートになります。
入社してみると、面接の時はわからなかったのだけれども、直属の上司になる方は、私よりも年下だということがわかった。
それまでは、22歳という若さで就職して、いつも上司になる方、先輩は、当然のように年上だったので、年下の方の下に入るというのは、ちょっと引っかかるものがあった。

それに前職では私自身が所長をしていたので、私なりの自負やプライドがあった。
そういうものが邪魔をして、その所長の指示を素直に受け入れられない自分がいた。
「そんなことは言われなくてもわかっている」「俺はこんな仕事をしてきたんだぞ」みたいな思いがどこかにあった。

ただ、所長はいい人だったので、時間が経つにつれ打ち解けていき、良好な関係を築いてはいけた。

失敗の原因 転職先の会社の社風が合わなかった

直属の上司との関係は良好になったのだが、基本的に、転職先の会社の社風が合わなかった。

前に勤めていた会社は本社が東京にあり、何事もスマートで紳士的という感じではあったが、転職先は、本社が大阪にあり、「なんでもええから突っ込んでいけ」みたいな泥臭い営業をしていた。

大学を卒業して初めて社会人として約10年間勤めていると、いいにしろ悪いにしろ、その会社の色に染まっている
それが、自分の中で基本になっているので、それとは180度違う転職先のやり方には、カルチャーショックを受けた(笑)。
まあ、それはそれでこういう営業スタイルもあるということで勉強にはなったが、私にはその会社の社風が合わなかった。

人間関係が上手くいかなかった

私は、偉そうにしている人間が嫌いで、まだ若かったこともあり、そういう人に対して「偉そうに言うな」みたいな態度が出ていた。
直属の上司は、そんな私のことを理解してくれていたが、その上の上司とは折り合いが悪かった。
実際に、その上司からは、理不尽な仕打ちを受けたことがあり、私は「その上司やその会社の社風は歪んでいる」、変な会社だなと思った。

こうなってくると、私は嫌われ、会社での居心地は悪くなっていった。

私がこの会社に長く勤めていても「日の目を見ることはないだろうな」と思った。

たぶん、私が新卒でこの会社に入っていたら、それらのことに対して、違和感を抱かなかったかもしれないし、そこまで人間関係を悪くすることはなかったとも思える。

これも中途入社の難しさかなと感じた。

そんなこともあり、結局、私はこの会社を4年半ほど勤めて辞めた。

ただ、私は転職したことを失敗だとは思ってはいない

まとめ

転職をするということは、その会社の既にでき上っているコミュニケーションの輪の中に、後から一人で入っていくという難しさがある。
上手いこと入り込んでいくには、それなりの心構えが必要になってくる。
私が犯した失敗をしないようにするには、新規一転、気持ちを切り替え、新卒で入社した時のような気持ちで、既に勤めている人たちに教えていただくというような姿勢が必要になってくるだろう。
たとえ、自分に実力があったとしても、それをひけらかすようなことはしてはいけない。
最初のうちは、あくまでも控えめに行動することだ。
私も、この時の失敗を繰り返さないよう、次に転職した会社では、そのような態度で入っていった。
また、転職をするなら、そのあたりの柔軟な対応が可能な若い時の方がいいでしょう。