「歌手の西城秀樹さんが亡くなられました」というニュースを聞いた時、「えー亡くなったのー!」と、驚きを隠せなかったのと同時に、「私たちの時代が終わったかのような」そんな寂しさを感じた。
特にファンだったわけではない。けれども、私たちの世代を代表するスターだった。
昨夜、テレビで西城秀樹を追悼する特集をしていた。
その番組でアナウンサーが「それぞれの男の中には西城秀樹がいる」と言った。
そうなのだ。私の中にもいるのだ。
私が中学生の時に聴いた「薔薇の鎖」。あのマイクスタンドアクションは「カッコ良かった!」
ドラマ「寺内貫太郎一家」で見た、小林亜星演じる不器用な石屋の親父と息子西城秀樹のあの「ガチンコの親子喧嘩」、喧嘩が始まると母親役の加藤治子がすかさず食卓を片付け、家族団らんの場が一瞬のうちに修羅場と化した。
「迫力あったなあ!」西城秀樹は全身アザだらけで骨折もしたらしいから、それはもう、ものすごい迫力あるシーンだった。
この二つのシーンは、まだ中学生だった私の中に「西城秀樹の印象的なシーン」として生きている。
その数年後歌われた「ヤングマン」。これはもう紹介するまでもなく「エネルギッシュ・情熱・躍動」を体現する西城秀樹の代表曲となった。
ノリのいいメロディーに合わせて、みんなで歌い踊った「Y・M・C・A]は、とても楽しかったし元気が出た。
「ステージに立ちたい!」「歌いたい!」その一心でリハビリにも耐えてきた。「なにも隠すことはない、ありのままを見てもらえばいい」その不屈の精神、生き方は見事だったと思う。
亡くなられてから多くの番組で取り上げられている。関わりのあった人たちは皆「西城秀樹という人間の良さ」を語っている。それだけ「人間的に大きな人だったのだなあ」と改めて思い知らされた。
いづれ、みんなそっちに行く。
そのときまた聴かせてください。
元気が出る「ヤングマン」。