若者の車離れ VS 車に夢中だった若者  隔世の感あり

「できれば車は持ちたくない」お金はかかるし興味はない。
でも、通勤するのに必要だし、日常でも車がある方がなにかと便利ではある。
「しかたない、買うしかないか」

これは5年ほど前に、私の息子が就職する時に交わした会話です。
若い頃、車がすべてのような生活を送ってきた私は、ちょっと寂しさを覚えた。
「時代が変わったんだなあ!」

マイカー時代到来

私がまだ小さな子供だった昭和の高度成長の時代、やっと、ボツボツと各家庭が車を持つようになってきた。
今のように各家庭に車があるということはなく、「車を持つということは、一つのステータス」でもあった。

そういえば、近所の衣料品店のご主人は、スカイラインに乗っていたなあ(⌒∇⌒)
子供の頃から車が好きだった私は、子供心に「カッコいいなあ!」と眺めていたことをよく覚えている。

そうそう、まだ高速道路も東名と名神ぐらいしかなかった時代なので、友達が「この前、名神高速道路を走った」なんて聞かされると、「いいなあ、うらやましいなあ」と思っていたものだった。

初めてのマイカー 

それから10年後、私自身も車を持つことになった。
私の初めての車は「ケンメリ」の愛称で親しまれたスカイラインだった。

買うとすぐに、タイヤ、ホイールを変え、ハンドルを変え、カーコンポを付けて、マフラー、ショックアブソーバー、サスペンション、ヘッドランプ、電気系統・・・・・・「およそ考えられるところはすべて改造」していった。
自分の好みの色に全塗装もしたなあ。

※上には上がいるもので、エンジンを載せ替え、キャブレターをウエーヴァーの3連装にしていた友達もいた。

その頃は「乗ることがうれしくて楽しくて」いつも乗り回していた。

洗車もよくした。
真冬の寒い日に、洗車をしていたら、ボディの表面に氷が張っていたことを覚えている(⌒∇⌒)

※これも、上には上がいるもので、タイヤを外してまで洗車をしている人もいた。

その頃、ひと月のガソリン代は4万円ぐらい使っていた。なにせ、直列6気筒のL20型エンジンの燃費は、1Lあたり6kmだったから。

ちなみに友達のロータリーエンジンのルーチェは3kmだった(笑)

アルバイトでお金を稼いでは車につぎ込む。
その頃は車にすべてを賭けているような生活を送っていた(笑)

私の周りの車好きの人間は、みな同じようなものだったが、そこまでではなくても、当時の若者の多くは、車を持つことに魅力を感じていたと思う。

最近の車は高価 経費もかかる

最近の車は、性能も装備も燃費も良くなった。
先に私の車の改造の話をしましたが、今の車は最初からフル装備されており改造などする必要がない。
安全システム等、重要なものもあるが、中には、そんなものまで要る?というようなものもある。
その分、車の価格はとても高くなった。

その上、あれやこれやと税金はかかるし、車検などの整備費用もかかる。
政府は、燃費が良くなり、電気自動車等の普及により、ガソリン税が減ってきているので、今度は走行距離に応じた税金を考えているとのこと。

若者が車に魅力を感じなくなった現在、そんなにお金がかかるのなら、車など持たない方が得策ということだろう。
今後、若者の車離れはもっと増えていくだろう。

現在は、他に楽しいこともいっぱいあるし。

車は大切な相棒

私が車に夢中になっていた頃、燃費やかかる経費など気にしたことはなかった。
それ以上に車に魅力があったのだ。
今ほど、遊びも多様化していなかったし。

私自身は「今も車は好き!」
「乗ることが好き!」

地方に住んでいると、車は必需品のようなもので、出かけるとき、仕事、時にはカーオーディオを聴きながら、大声で歌ったり、車は大切な相棒みたいなものだ。

エンジン車

私自身は電気自動車に乗ることはないと思う。

あのツインカムの「エンジンの吹け、音があってこそ!」と言うものだろう(怒られそう)(⌒∇⌒)
もっと言えば、今はないが、昔のようなエキゾーストノートも。

それにデジタルではなく、アナログのスピードメーターにタコメーター、アクセルを吹かすと「タコメーターの針がビュイーンと回ってこそ!」だろう。

私のような人間は、近い将来、退場を命じられるかもしれない。
でも、まだ私が生きている間はエンジン車も健在だろう。

いや、ないかも?

まあ、音はなくても、乗ることは楽しいか!(⌒∇⌒)