昨日、映画になった「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」を観てきた。
映画のカメラには、テレビでは見ることができない場面が多く捉えられていた。
何度も行われていた首脳陣による選手選考会議の様子
栗山監督の「WBCで世界一になるんだ!」という熱い思い
宮崎キャンプでダルビッシュ選手が佐々木選手に丁寧にスライダーを教えているシーン
栗林投手が腰の不調でチームを離脱せざるをえなくなった時「みんなで写真撮ろうや」と声をかけたダルビッシュ選手
準決勝のメキシコ戦で先制3ランホームランを打たれ降板して、ベンチ裏のロッカーに座り込み、うなだれる佐々木選手
同じく準決勝で、日本が同点にした直後に点を取られ降板する山本投手に「ごめんな、入りにくい場面で登板させて」と、栗山監督がかけていた言葉
同じく準決勝で、同点にした直後に2点取られてピンチになっても、NO problem と言わんばかりに
ベンチ内で、みんなに「OK OK OK さあ、これから これから!」と明るく声をかけていた大谷選手
大谷選手は、不振で苦しんでいた村上選手が打つと、そのたびに「さすがや!」と声もかけていた
そのメキシコ戦で、村上選手がサヨナラヒットを打った時、まだ大谷選手と周東選手がベースを回っているのに、ベンチにいた選手みんなが3塁コーチャーのところまで駆け出して、回れ回れと手を回しながら大喜びしているシーン
決勝戦、マイアミの球場はアメリカを応援する「USA USA USA 」の大合唱が地鳴りのように響いていた
日本は、こんな状況の中で戦っていたんだ・・・・・等々
テレビではわからないシーンの数々が映し出され、あの時の興奮、感動が甦ってきて涙が出そうになる
この映画を観て、気づかされたことがある。
「この勝利は、このチームの明るさが呼び込んだのだ!」と。
ダルビッシュ選手は宮崎キャンプに来る際に、日本の「負けられない、絶対に勝たなければいけない」と、悲壮感さえ漂わせている雰囲気を心配して「何も戦争に行くわけではない」「本来、野球は楽しいものだ」ということを伝えたいと言っていた。
ピンチの時でさえ、ベンチの中で「OK OK OK これからだぞ さあ行こう!」と声をかけていた大谷選手のいつも前向きな明るさ
侍ジャパンの切り込み隊長、いつも全力プレーで底抜けに明るいヌ―トバー選手
また、牧選手がこんなにユニークで面白い選手だとは知らなかった(⌒∇⌒)
そして、選手たちみんなのことを気遣い、一人一人に声をかけていた栗山監督
侍ジャパンは一つにまとまり、明るく前向きに、ひるむことなくアグレッシブに戦い、存分にその力を発揮することができた。
映画の最後、岡本選手が「今まで野球をやってきて、こんなに楽しかったことはない!」と言っていた。
大谷選手は「野球をやっているときは、どんな場面でも楽しい!」と言っている。
今回のWBCを見るまで、私の野球熱もちょっぴり冷めかけていたのであるが、
改めて「仲間っていいものだなあ、野球ってすげえなあ 素晴らしいなあ!」って思わされた。