ひと頃猛威を振るっていたコロナも、ここのところ鎮静化してきている。
そこで私は、今がチャンスとばかりに2泊3日の予定で京都観光をしてきた。
この2年近くは、できるだけ感染のリスクを避けようと、電車やバスに乗ることはなく、すべて自家用車で移動していたのだが、久しぶりに新幹線で行くことにした。
感染者数は減ってきたといっても、大阪や京都の人が多い所へ行くわけだから、感染の不安はあるので、できるだけそのリスクは避けたいところではある。
そこで、私は既に済ませているワクチン接種に加えて、念のため、インフルエンザの予防接種も済ませて出かけることにした。
また、旅行の日程は、人出が多くなる紅葉の時季をあえて避けて、行程もできるだけ人が少ない時間帯を狙って組んだ。
いざ出かけてみると、電車やバスは、窓を開けての換気がなされている、お店の入口にはアルコール消毒液が置いてある、店内のアクリル透明板の仕切り等々、どこへいってもしっかりとしたコロナ対策が施されていた。
※新幹線はもともと換気システムがしっかりしていると聞いた。J R 瀬戸大橋線は窓を開けていたが、嵯峨野線や京都線は窓を開けていないように見えたが、それは、新幹線と同じように換気システムがしっかりしているからなのかなと思った。
そして、私がなにより感心したのは、みんながみんなマスクをしているということだ。
どこに行っても、どこを見ても、マスクをしていない人は一人もいない。
それは、ちょっとおかしい光景でもあった(笑)。
「日本人って、ほんと、ちゃんとしているなあ!」と思った。
テレビを見ていると、欧米では、イベントやスポーツ観戦、街行く人たちに、マスクをしていない人が目立つ。
昨日のニュースでは、ドイツでは日に約3万人、ロシアでは日に約4万人の感染者が出ているというが、それでもマスクをしていない人が目立つ。
日本で感染者数が激減したのを見て、日本は感染者数をごまかしているのではないかと疑いの目で見ている国もあるらしいが、日本では73%の人がワクチン接種を終え(11月8日現在)かつ、それでもまだちゃんとマスクもしているのだ。
それが、この感染者数の大幅な違いに如実に現れているように思う。
マスクをすることについては、それを嫌がる欧米人と、それほど嫌ではない日本人との国民性の違いはある。
日本ではコロナ禍になる前から、若者たちの間でマスクをする人が増えてきたりしていたし、営業をしている私自身も、対面で人に接する際に、マスクをしていたほうが、気分が楽というような面もある。
また、夏はしたくはないが、冬は保温にもなるというメリットもある。
コロナ禍になり、二年近くの時が経つ。
その間に、コロナへの対応策も、ある程度はわかってきた。
たとえば、密にはならないほうがよいが、そうなったとしても、マスクをして、会話をせず、しっかりと換気をしていればだいじょうぶだろう。電車やバスでも同じことが言えるだろう。
もちろん、石鹸を付けての手洗いやアルコールでの消毒は、細目にしなければならない。
リスクが高いのは、やはり、マスクを外しての会話や会食だろう。
そのあたりに、細心の注意を払っていれば、まず、だいじょうぶだろうと思う。
世の中のコロナに対する対策が板についてきた。
当初は、コロナとの共存とかwith コロナとか言われても、体のいい言葉にしか聞こえず、ピンとはこなかったものだが、ここにきて実感できるようになってきた。
この調子で、気を緩めることなく、しっかりとした対策を続けていけば、もう第5波のような大きな波は来ないのではないかとも思える。
もうコロナがこの世から消え去ることはないのだろうから、上手いこと付き合っていくしかない。
このまま、感染者が増えることなく、日常の生活に戻れると願いたいものだ。
さて、いつマスクを外せれるようになるだろうか。